公立大学法人 奈良県立医科大学附属図書館(奈医図=ないと)のブログです。

本日の桜と、懐かしい人

なぜだかわかりませんが、図書館前の桜はもう満開、なんなら少し散り始めています。
奈良のこの辺りが特別早いわけでもなく、近所の飛鳥川沿いを見ても、まだまだ咲き始めたところ。
土や日当たりといった環境がいいのか?木の性格がせっかちなのか??
とにかく今週が見ごろなのでなるべくたくさんの人が見れたらいいなと思っていたら、
ちょうどいいタイミングでここの桜のファンが来ました!
毎年ブログで桜レポートをしてくれていた春霞さんです。
一年前に退職された後、なかなか荷物を取りに来るタイミングがなく今日やっと来てくれることに。
久々に元気な姿を見られて、ちょうど満開の桜も見てもらえてうれしかったです。
春霞さん、またいらしてくださいね!


そして、モヤモヤ解決の報告も。
先週のブログ「不思議な一日」でご紹介した図書館前の忘れ物。
どなたからも全然連絡がなく、どうしようかモヤモヤしていました。
これを忘れたら必死で探しまくると思われるけっこうなものだったのですが。
一週間経っても誰からの連絡がないので、ついに動きました。
唯一の手掛かりである、忘れ物に記された情報から部署を推測し連絡するという方法です。
いつも気が利くKさんが名乗り出てくれて、しらみつぶしに連絡すること数件…ついに持ち主にたどり着きました!
一件落着、これですっきりと新しい年度に突入できそうです。
Kさんグッジョブ!ありがとうございました。
皆様、桜に見とれてお忘れ物はされぬよう。

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sakura2021_3

by O

不思議な一日

昨日はイレギュラーな出来事が続いてドタバタの一日でした。

 

ひとつめは、図書館前の花壇の忘れ物。
忘れ物はたいてい、閲覧席やPC周りに置いていることが多いのですが。
花壇は図書館の外、しかし、そのまま置いておけないし、、、。
ということで、置手紙をして図書館内で預かることにしました。

お心当たりの方~図書館まで~!

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kadan

 

ふたつめは、1階入口ゲートの誤作動。
通常は貸出手続きをしていない本を持って通ると鳴るブザーが
本を持っていないのにブーブーと鳴る事例が発生。
私も、布テープしか持っていないのに鳴って、びっくり&恥ずかし。
これはなんとかせねば!と午後から大捜索が始まりました。
ゲートに反応するものがどこかに落ちていないかと、
玄関マットをめくったり、入口ソファを動かしたり、職員総出の大調査です。
ICを読み取るハンディ端末も使いましたが、なかなか特定できません。

 

「入口ゲートまわりじゃないかもしれない。」

そう思い立ち、次に誤作動で反応している本を探してみることにしました。
反応する本は1948年のかなり古い雑誌、データ上は図書館の書庫にあることになっています。
書庫にある本が反応するなんてまさかと思いつつも探してみると、
ちょうど廃棄対象で場所を1階に移動した本ということがわかり、
ようやく現物にたどり着きました。
入口ゲートと全く違う場所に置いているのに、なぜこの本が反応するのか。
大きな謎が残りますが、とりあえずはその本を動かし誤作動は止まりました。

 

不思議なことは重なるものだなぁとしみじみ思った一日でした。

 

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図書館前の桜。枝先から咲き始めています。

 

by O

ないとクイズQ13~Q18(5月18日~5月24日出題)解答

少し遅くなりました。

Q13:臨床医学は「492」から始まるが、全般的な診断学は?
A13:「492.1」
Q14:NDCで心臓・脈管系の診断・検査法のうち心電図は「492.???」
A14:「492.123」
Q15:「腹部エコー」はNDCの何に分類?
A15:「492.14」
Q16:対症療法のうち、「輸液療法」のNDCは「492.??」
A16:「492.26」
Q17:救急医学のNDCは?
A17:「492.29」
Q18:放射線医学は画像診断やIVRも含めて「492.4」であるが、「胸部CT」だとNDCは「492.4??」
A18:「492.433」

 

解説
臨床医学日本十進分類法(NDC)は492から497まで幅広く取られています。
全般的な診断・治療には「492」が使われます。疾患ごとには「493」以降に割り当てられます。
大人気の「病気がみえる」シリーズは「492」に分類しております。


診断学は「492.1」に分類されます。内科診断学はここに分類されます。
その下位に各診断・検査法が続きます。
 ・492.11 = 一般検査法・臨床検査法・画像診断法・身体診察など
 ・492.12 = 心臓・脈管系の診断・検査法
  > 492.123 = 心電図
 ・492.13 = 胸部の診断・検査法
 ・492.14 = 腹部の診断・検査法 → 腹部エコー
 ・492.16 = 脳・脊髄・神経の診断・検査法


次に「492.2」は対症療法や処置になります。
 ・492.21 = 注射法
 ・492.22 = 穿刺法
 ・492.26 = 輸血・輸液
 ・492.29 = 救急処置・救急医学


「492.3」は化学療法・薬物療法


「492.4」は放射線医学ですが、どんどん新しい技術が開発され、IVRもここに分類しております。
 ・492.43 = 放射線を利用した診断法や読影法。各部位については下位に設定。
  > 492.433 = 胸部
  >  492.434 = 腹部
  >  492.437 = 頭部


実は、看護学のNDCは「492.9」なんですが、看護系の分類を細分化するために、奈良医大では独自の「N分類」を設定しております。

医中誌Web検索のポイント

前回はリモートでの医中誌検索方法をご紹介しました。今回は医中誌検索のコツです。

★★★医中誌Web検索のポイント★★★

・キーワードを短い単語に区切る
検索結果が少ない人は、だいたいキーワードが長いです。例えば、"術後患者"だと9,804件ですが、"術後 患者"では100,483件になります(5.21時点)。これは、"術後患者"では、"術後"と"患者"の間に言葉が入っているもの("術後の患者"や"術後がん患者"など)は検索から除かれているためです。単語が長いと、本当は読みたい文献まで意図せず除かれることがあります。まずは検索語を短く区切ってみてください。

・一般的な言葉をキーワードに入れない
感染症の予防戦略、心身への影響、臨床的有効性評価、こういったことを調べるときに入れがちなのが戦略、影響、評価といった一般的な言葉です。一般的な言葉は文献によっていろいろな表現をされているため、検索キーワードに入れると限定的になってしまいます。なるべく医学用語のみで検索してみてください。

・検索キーワードを減らす
スペースで区切ってキーワードを入れると、"いずれのキーワードも含む"という検索になるため、キーワードが多いほど検索結果は少なくなります。一度に入力する言葉は多くて3語程度がいいです。

・論文種類が会議録かを確認する
論文の中を見たら、本文が1ページにも満たず短かったということはありませんか?医中誌データの中には学会等で配布される抄録集掲載の"会議録"があります。会議録は医中誌内データの半分以上を占めています。読みたいと思った論文は本文を見る前にまず論文タイトルの末尾を確認してください。会議録には(会議録)がついています。

・いいなと思った文献を"詳細表示"してみる
自分の研究テーマに合った論文情報を見つけたら、タイトルをクリック、または表示内容の変更で"詳細表示"を選び内容を確認してください。シソーラス用語があれば要チェックです!論文の内容を表すキーワードが並んでいます。特に*(アスタリスク)がついているものはその中で重要という意味です。そのシソーラスを検索キーワードに使うと、同じような論文を検索することができます。

(まめ知識)シソーラスと自動マッピング
シソーラスは同義語をまとめた統制用語集です。例えば"縟瘡"なら、"褥創"や"床ずれ"といった表現がされている論文もあります。医中誌ではそれらに"褥創性潰瘍"という共通のシソーラスを付与しています。検索の際は"縟瘡性潰瘍"というシソーラスを使えば同様の論文がいっぺんに検索できます。さらに、医中誌では自分が"縟瘡"というキーワードで検索すると自動的に"縟瘡性潰瘍"というシソーラスを付与してくれる自動マッピングという便利な機能があります。自分で入れたキーワードには"/AL"、シソーラスには"/TH"がついています。

★★★★★★

いかがでしたか?ちょっとの工夫で検索結果が格段に変わりますよ!ぜひお試しください。

リモートでの医中誌Webの使い方

自宅からリモートで文献検索されている方必見!
医中誌Webの使い方~リモートバージョン~です。

 ★★★医中誌Webの使い方(リモート版)★★★

1.医中誌WebのリモートアクセスURLにアクセスする。(学内限定HPまたは教務システムお知らせ参照)

2.「こちらは医中誌Web(法人版)のログイン画面です。」より「ログイン」を押し、リモートアクセスID/PWを入力する。(学内限定HPまたは教務システムお知らせ参照)

3.医中誌の検索画面に入る。検索キーワードを入れて検索する。

4.論文情報の一覧が出てくる。スクロールし、読みたい論文があるか確認する。

【アイコンが表示されるもの】
論文情報の下にアイコンが表示されているものは、一部を除き本文まで見られます。主なアイコンと本文の見方を紹介します。

・メディカルオンラインPDFダウンロード

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アイコンをクリックし、メディカルオンラインのリモートアクセスID/PWを入力する。(ID/PWは学内限定HPまたは教務システムお知らせ参照) 

MF(医書.jp)

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(1)別画面で医書.jpオールアクセスのリモートアクセス用URLにアクセスし、ID/PWでログインする。(学内限定HPまたは教務システムお知らせ参照)
(2)医中誌で見つけた論文のタイトルで医書.jp内を検索する。
(3)該当論文のPDFをクリックする。

※医中誌からアイコンをクリックして医書.jpへの直接ログインはできません。

・最新看護索引Web PDF

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(1)アイコンをクリックし、ログイン選択画面を表示させる。
(2)機関版を選択する。
(3)最新看護索引WebのリモートアクセスID/PWを入力する。
(4)論文情報の左下「最新看護索引web本文をみる」というピンク色のアイコンをクリックする。

・機関リポジトリフルテキスト

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 各機関のページで本文が見られます。

【アイコンが表示されないもの】
論文情報の下にアイコンが出ないものは電子版へのリンクがありません。そのような場合には電子版でなく冊子版を探します。
本来なら、図書館でコピーするか、他機関から論文コピーの取り寄せができますが、来館できない状況ですので、本学学生に対し、利用制限期間中に限り論文コピーを無償で送付します。申込方法は教務システムのお知らせをご確認ください。教職員の方は通常どおり図書館に来館しご利用いただけます。

★★★★★★
リモートでの検索はログインや閲覧の方法が学内環境と異なる部分もありますが、
本文まで見られるものも多いのであきらめないで!

次回のブログでは医中誌検索のコツをお伝えします~

ないとクイズQ10~Q12(4月28日~5月4日出題)解答

遅くなりましたが、解答いたします。

Q10:MeSH用語「Pneumonia」(肺炎)の1つ上の上位語は何と何?
A10:「Respiratory Tract Infections(呼吸器感染症)」および「Lung Diseases(肺疾患)」

Q11:MeSH用語「Gout」(痛風)の1つ下の下位語は何?
A11:「Arthritis, Gouty(痛風性関節炎)」

Q12:MeSH用語「Hypertension」(高血圧)の1つ上の上位語は何?
A12:「Vascular Diseases(血管疾患)」

MeSH第2弾は、MeSH用語の構成について説明します。
MeSHは日本十進分類法(NDC)のようにいくつかのカテゴリーに分けられて、階層構造になっています。NDCでは、数字の0から9までが使われていて、桁数が増えるほど、細かい階層に分かれていますが、MeSHではアルファベット(A~Z)が使われています。例えば、Aは解剖学、Cは疾患、Dは化学物質・薬剤などのカテゴリーに分けられていて、そのあとに数字2~3桁が続きます。次に、あるMeSH用語「Pneumonia(肺炎)」を基準として、それより広い(上位)概念の用語「Respiratory Tract Infections(呼吸器感染症)」および「Lung Diseases(肺疾患)」を上位語と呼び、それよりも特定した(下位)概念の用語「Pneumonia, Aspiration(誤嚥性肺炎)」や「Pneumonia, Bacterial(細菌性肺炎)」などを下位語と呼びます。
階層構造で表すと以下のようになります。カッコ内は階層コード。

Respiratory Tract Infections(C01.748)
    Pneumonia(C01.748.610)
        Pneumonia, Aspiration(C01.748.610.529)
        Pneumonia, Bacterial(C01.748.610.540)

Lung Diseases(C08.381)
    Pneumonia(C08.381.677)
        Pneumonia, Aspiration(C08.381.677.529)
        Pneumonia, Bacterial(C08.381.677.540)

上記のように「Pneumonia(肺炎)」は2種類の上位語が設定されています。
下位語は疾患によって、種類が様々で、概念が広いほど下位語の種類が増えることになります。
ただし、病態や病因が明確になっていない難病などは、研究が進むにつれて疾患概念が変わるとMeSHの構成が変わることもあります。MeSHは毎年改訂されますので、そのような変化に注意する必要があります。
これらのMeSH用語の階層構造は、「MeSH Database」で確認できます。