JCR(Journal Citation Reports) 2022年版が発表され、最新のインパクトファクターは2021年となりました!
学内からのお問い合わせも多く、関心度も高いインパクトファクター。学術雑誌の影響度を表す指標で、特定の期間にジャーナルに掲載された論文の被引用数を用いて算出されます。
そのインパクトファクターを提供しているのがクラリベイト・アナリティクス社のJCR(Journal Citation Reports)で、学術ジャーナルを評価するための様々な指標や統計情報を提供しています。毎年、初夏(6月~7月)に発表されます。
今年の傾向としてはCOVID-19関連の論文の被引用数が多くなり、COVID-19は今後も学術出版に数年、もしくは10年に渡って影響を与え続ける可能性があるとのこと。
(参考:Jounal Citation Reports 2022: A preview「COVID-19 continues to influence every aspect of scholarly publishing, just as it has affected every aspect of society」https://clarivate.com/blog/journal-citation-reports-2022-a-preview/)
昨年からEarly Accessの論文もインパクトファクターの算出方法に組み込まれることになり、インパクトファクター2020年は計算式の分子側のみに含まれていたので、インパクトファクターの数値が高くなる傾向にありました。
(参考:Web of Science Journal Citation Reports: 2021 Release Updates「Ealy Access JCR Policy Change for 2021 https://clarivate.com/webofsciencegroup/wp-content/uploads/sites/2/dlm_uploads/2021/03/JCR-2021-Changes_final.pdf)
今年からは分母側にも組み込まれるようになったので、インパクトファクターの増減も少しなだらかになったようです。
(参考:Jounal Citation Reports 2022: A preview
「In addition, the continued expansion of Early Access content will provide an increased number of 2021 citing materials in the numerator of the JIF」Figure1: Comparison of JIF across each year-to-year interval from 2010 through 2021.
https://clarivate.com/blog/journal-citation-reports-2022-a-preview/)
インパクトファクターの値は分野によって引用パターンが異なるため、分野をまたいでの比較は意味がないとされています。
また、今回のパンデミックのような影響、算出方式の変化など、年によって様々な影響を受けているということを頭に置いて数値を見ていく必要がありますね。
JCR(Journal Citation Reports)について、詳しく知りたい方はぜひ7月20日(水)開催の図書館ウェビナーへご参加ください!事前申し込みは不要です。学内の方でしたら、どなたでもご参加いただけます。お気軽にどうぞ!
※参加方法詳細は、学内一斉メール「【図書館ウェビナー】7月のご案内」または教務システム「【図書館】7月ウェビナー案内」をご確認ください。